マイコプラズマ肺炎
(マイコプラズマ肺炎の特徴)
マイコプラズマ肺炎とは「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって
起こる〝呼吸器感染症″です。マイコプラズマ肺炎は1年を通して起こる病気ですが、
秋~冬に増加するのが特徴です。
(主な症状)
ノドの痛み・鼻水・鼻づまり・37℃程度の微熱から39℃の高熱
咳・痰のからむ咳(解熱しても1ヶ月続く症状)
喘息があれば、喘息の悪化・喘鳴(ゼイゼイ・ゴロゴロ・ヒューヒューといった呼吸)
⇒多くの方は咳から感染しても気管支炎で済み、軽い症状は続きますが、
一部の方は、肺炎となり、重症化することもあります。
(合併症)
黄疸・疲れやすいなどの疲労感・けいれん・意識がなくなる意識障害
盛り上がった赤い発疹・痒みのある地図のような湿疹
⇒以上のような症状が出た場合は、肝炎・脳炎・じんましん・多型滲出性紅斑などの可能性があります。
(潜伏機関)
感染から発症までの潜伏期間で約1~3週間、4週間に及ぶこともあります。
痰や唾液、咳で人にうつる飛沫感染が特徴です。
学校や会社など集団生活をしている環境で拡がってしまいます。
大人の場合、何回もかかることで多少抵抗力はつきますが、免疫を長く維持しにくいのが
特徴です。
(治療方法)
血液検査(簡易検査)によって感染しているかどうか調べる検査や胸部のレントゲンで調べる
検査があります。感染しているか確認できた場合は、抗菌薬(抗生物質)によって治療して
いきます。
(感染予防の方法)
流行している時期は、なるべく人混みを避け、手洗いやうがい、規則正しい生活などに注意することです。又、咳の症状がある場合には、マスクの着用をするなど、
咳エチケットを守って、感染を防ぐことも大切なことです。